ヰンダルジェンス

はやく主人公になりたい。(日々を可能なかぎり文学的に書き残す、私なりの彼との全記録)

デパートメントH 05.05.2018

暖かくなってまいりました、と書いている本日、気温、摂氏15度。めちゃくちゃな気候が続いており、私は体調を崩し気味です。5月病の時期にさしかかりましたが、乗り切って行きましょう。

 

さて、月の初めはデパートメントHに行かないとはじまるものもはじまらない、と相場が決まっております。

5月はなんと「大ゴム祭」。年に一度ラバーフェチが集まる酒池肉林のハッピーデーでございます。世界的ラバーファッションブランドと名高いKurageさんのオートクチュールショウを含めステージも大変華やかで、いつにも増してデパートメントHはお盛んなご様子でした。

初めてご主人に連れられてデパートメントHに伺ったのは3月のことなので、今回が3回目。そろそろあの混沌とした雰囲気にも慣れて参りました。今回はなかなか思うところも多かったので、記録しておこうと思います。

 

 

過去二回デパートメントHに伺った時、すでに私はご主人と関係がありましたがまだ厳密には"首輪付き"ではなかったので、きっちりと首輪を着けて参加するのは初めてのことでした。

首輪とリードがあればこそ、あの混沌とした空間で「誰が誰を所有しているか」わかるというもの。所有を宣言してくださるご主人への感謝、そして見せびらかして頂けることへの嬉しさがありました。同時に、いつまでもご主人に見せたい連れ歩きたいと思って頂けるような飼い犬であろうと背筋が伸びる思いです。首輪を引かれ、ご主人から戴いた名前を呼ばれると、あの雑然とした会場の中でも私の耳はきっちりとご主人の声を拾います。我ながら、なかなか見上げた飼い犬根性です。

 

さて今回は『羊たちの沈黙ハンニバル・レクター博士風の拘束マスクと白い服でお邪魔しておりました。お隣を歩いていたご主人にはスーツ姿だったので、真っ白だぼだぼのスウェットを着た私と並ぶと一体どんなご関係なのかわからない感じに……移動中の視線が痛かったです。笑

 

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 △友人曰く「何人か殺して食べて捕まって刑務所の精神科で思想矯正治療中の13歳少女」、ご主人曰く「病気っぽい」とのこと。ハンニバルじゃん!やったー!(*成人済み)

会場で声をかけてくださった皆さん、ありがとうございました。とてもとても嬉しかったです。

 

さてさて、今回の目玉はなんといってもラバーを中心としたファッションショー。以前から大好きで憧れのブランド、Kurageさんのオートクチュールショーは本当に素敵でした。沢山のモデルさんたちが入れ替わり立ち替わり華やかに歩き魅せる美しく毒々しいゴムの世界。

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△Kurageのショーにご出演の皆さんと、デザイナーのKidoさん。お疲れ様でした。素晴らしかったです。

一点、圧倒的に美しかったのはショーの初めのラバー製白無垢。角隠しも打掛の部分も、薄く加工された艶やかなゴムで作られているのです。それが堪らなく美しいと感じました。

 

 

 

ここからは、どうしようもない私の独り言です。書くかどうかは迷ったのですが、これもまた貴重な記録になるかもしれません。

 

ラテックスファッションというのは、私とKにとっては少しばかり曰く付きです。Kがラテックスファッションや、フェティッシュな世界に興味を持ったきっかけは、ある女性でした。


私はその方にお会いしたことがないので、どんな方なのかは存じあげません。ただ知っているのは、その女性はとても才能に恵まれた美しく奔放な方であるということ。ラテックスファッションに造詣が深いこと。そして、Kは私のご主人様になるずっと前から、とても長い間、その人のことが好きだったという事だけです。  

Kから、その人が今回5月のデパートメントHに来るかもしれないと聞かされた時、私は身が竦む思いでした。その通り、私はその人に絶対に勝てないと確信しているのです。邂逅の前から白旗を振っています。正面きっての嫉妬すらできないほど、私はあったことのないその彼女に圧倒的に負けています。


私は容姿が美しいわけでも、才能があるわけでもない、ごく普通の人間です。おそらく大きなことは何も成し遂げられず、何かを世に生み出すこともなく、ただこれからも、1日1日を必死に生きていくのでしょう。
でもその人は違うのです。自由に生きて、何かを成し遂げ、変える人なのです。自分自身でも、感情の処理ができません。その人に嫉妬しているのか、Kを取られるかもしれないと怯えているのか、それともこれは才能人への畏怖なのか。純粋な尊敬、恐怖、羨望が入り混じった不思議な気持ちです。

 


Kは彼女を崇拝の対象だといいました。恋愛感情はもうなくて、ただ純粋な尊敬と、敬愛があるのみだと。
それに勝る感情がどこにあるのでしょうか。信仰と神への愛よりも強く人間を奮い立たせるものなど無いのです。神への愛で人は殺しも戦争も正当化してきたのです。

恋人が長年好きだった人と会うと聞かされたとして、以前の私だったら間違いなくアイスピックを眼球に突き立て弁明を迫っていたことでしょう。でもその人に関しては違うのです。Kがその女性と会ってくると私に告げたら、私は笑って送り出すでしょう。そして笑顔で帰ってくるKを迎え、その人とどんな話をしたか聞くのです。

私は最初、Kとその彼女の関係を否定することで、私がKに嫌われることを恐れ、無理やり肯定しようとしているのではないかと自分を疑いました。でも違ったのです。そこにあるのは、Kへの絶対的な信頼だけでした。

ただひとつ、自信を持って言えるのは、私はKの愛する物事を愛することができます。Kの信仰なら、それは私の信仰に他ならないのです。

 

運が良いのか、悪いのか。今回のデパートメントHに彼女は来ませんでした。けれど、私は彼女がこれから携わっていくであろう世界の片鱗を今回覗き、改めて深い負けを味わいました。


それと同時に確信しました、私は自分の靄ついた感情を超えて、Kが尊敬する彼女を愛する時が来るのです。薄靄がかかったような気持ちなのは、まだ私が未熟な証拠。私はまだまだ弱いのです。良いものを良い、素敵なものを素敵と認める余裕がないのです。こうべを垂れて私がその人への尊敬を認める時、多分Kと私の結びつきはまた強くなるのでしょう。

 

仄暗い靄ついた気持ちがあるのと同時に、私はその彼女に純粋に感謝をしております。その方だけではありません。Kの人生や価値観を形作ってきた全ての人たちを抱きしめお礼をして回りたいような気持ちです。


Kが私にその女性の話をしてくれたこと。ご友人たちに私を紹介してくれること。Kの住んでいた世界に私を連れていき組み込んでくれることは、私にとって大きな喜びです。


ただ私が願うのは、Kがそちら側の、Kの神様たる彼女が生きる世界に行くというなら、その時にどうか私も連れていって欲しいということだけです。その時連れ立って歩いて頂けるよう、私は私の役目を果たすのです。

 

私はその人にはなれません。多分、勝つこともできません。それでもKは、「もしその人と会ったら、"いい恋人だろう"って自慢するつもりだったんだ」と教えてくれました。彼女が彼の世界で一番の女性なら、私は彼の世界で唯一の意味を持つ女性になるのです。そのために何ができるかは、これからゆっくりと考えていきます。 


 

 

さて。なんだかしんみりとしてしまいましたが、実は私は結構元気なのです。尊敬できる人がいることは良いこと。また一人の人を長く愛し続けることができるのは才能です。そんな主人を持っていることを誇りに思います。

 

せっかくの記念なので今回のデパートメントHの写真を何枚か掲載します。もしこれを読んで「なんかこれ見覚えある!」という方がいらしたら是非いつでもお声がけくださいね。楽しみにしています。


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△超どやがおで首輪を自慢する私。

 

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△ご主人の新しいTwitterのアイコン。怪しさ100倍です。

 

では来月のデパートメントHも楽しみに! 今夜はこの辺りで。